ロジカルシンキングは論理的思考のことを指し、それぞれの事柄の要因や要素を分かりやすく整理し、体系化することによって全体をとらえ、より的確な判断や解決策などの結論を導き出す思考方法です。

日常に使えるのはもちろん、仕事をする人は企画の立案やプレゼンテーションの際にも非常に役立つ考え方です。

ロジカルシンキングでできること

ロジカルシンキングでできることは多岐にわたりますが、代表的なのは以下の4つです。

①整理、分析

②意思決定

③問題解決

④プレゼンテーション

ロジカルシンキングを使わない場合でもこれらを行うことは可能ですが、ロジカルシンキングを使うことで情報を整理することができ、自分が考えている過程を可視化することができます。

ロジカルシンキングの可視化

ロジカルシンキングを身に付ける利点

ロジカルシンキングは多くの問題や課題を整理、分析し、それをもとに意思決定や方向付けをし、問題や課題の解決に役立ちます。

ロジカルシンキングを身に付けていないと、表面上の問題ばかりに気をとられてしまい、本当の問題点が分からないまま誤った解決策を考えてしまう可能性があります。

また、マイナスの方向に考えてしまったり、すべてのデータを反映できなかったりと、問題解決ができない可能性もあります。

ロジカルシンキングを身に付けていると、分かりやすく整理できることによって問題の本質的な原因を見つけることができ、より早く正確な解決策を見つけることができるはずです。

ロジカルシンキングの基本的な思考法

ロジカルシンキングを始める際にまず知っておくべき思考法が、ゼロベース思考フレームワーク思考です。

ゼロベース思考

ゼロベース思考とは、既成概念をすべて取り去り白紙の状態にしてから物事を考える思考法のことです。

例えば物事の改善を行うように、すでにあるものをより良くするために作り変えるのではなく、一度今までのことをすべてリセットし、全く違う方法をゼロから考えようとするものゼロベース思考と言えます。

フレームワーク思考

フレームワーク思考とは、物事を枠にあてはめ、全体を整理して分析することで結論を導き出す思考法のことです。

物事をすべて枠にあてはめ全体を整理して分析することで、漏れのない解決方法、結論を導き出すことができます。

フレームワーク思考にはさまざまなツールがあり、その代表としてPPM分析SWOT分析があります。

オプション思考

オプション思考は選択肢思考ともいい、最初に複数の選択肢を想定してそれぞれの案を厳しく評価することで、最終的に1つを選択する方法です。

この方法を使用する際には十分な議論と客観的評価が必要となり、妥協案などにならないように注意する必要があります。

プロセス思考

プロセス思考は過程思考ともいい、ある事象について時間の概念を取り入れて事象全体の一連の過程で把握しながら考える方法のことを言います。

ロジカルシンキングの思考法

ロジカルシンキングに必要不可欠なMECE

MECEはミーシーと言い、Mutually Exclusive Collectively Exhausitiveの頭文字をとった言葉です。

これは、もれのない状態で、かつ重複しないように整理し、部分最適ではなく全体最適を目指して考えることです。

これはロジカルシンキングにおいて重要な考え方です。

https://www.logicalthinking.org/%E4%BA%BA%E6%B0%97/%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%AB%E3%83%AB%E6%80%9D%E8%80%83%E3%81%AE%E8%B6%85%E5%9F%BA%E6%9C%AC%EF%BC%81mece%EF%BC%88%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%82%B7%E2%80%95%EF%BC%89%E3%81%AE%E8%80%83%E3%81%88%E6%96%B9/

まとめ

ロジカルシンキングは重複なく、もれなく体系化し、問題解決に取り組む手法です。

従来から使っているツールをこの考えのもとに使うことが大切になります。

普段から情報やデータを重視して、問題解決に向けてどのようなツールを使って整理したら良いかを考えると、日常的にロジカルシンキングのトレーニングにもなります。