論理的な考え方であるロジカルシンキングはビジネスや一般社会でも大変大事な考え方の一つです。しかし万能ではありません。プロセス通り行っても異なる結果になることもあります。ロジカルシンキングの使い方によってはデメリットとなりトラブルが発生することもありますので注意が必要です。
目次
考え方の相違によるトラブル
ロジカルシンキングは物事を論理的に説明するために有効な方法の一つですが、その考え方で導き出した結果が必ずしも正しいとは限りません。それは同じテーマを違う人たちが別々にロジカルシンキングで検討した結果が必ず同じ結果になるとは限らないのです。患者を複数の医師が診断しても必ずしも同じ病名にならないのと同様です。検討する経緯や途中の考え方の整理の仕方などが違えば異なる結果が導き出されても不思議ではないのです。お互いにロジカルシンキングで検討したのだから正しいと主張してもトラブルになるばかりです。ロジカルシンキングは万能ではありません、トラブルの原因となった違った結果が出てきた時には、お互いに冷静に違った原因をロジカルシンキングして一致点を見出すことも必要です。
ロジカルシンキングが必ずしも万能とは限らない
ロジカルシンキングは有効なことが多いですが全ての分野に通用するとは限りません、万能ではないのです。これまですでに起きている事象や経験から考えることができる事に対しては論理的に説明でき理解してもらう有効な手段となりますが、これまで経験のない未知の部分の分野ではロジカルシンキングしても論理的な前提や根拠が明確になっておらず
うまく整理することができずうまくいかない場合があります。また一度出した結果に対し同意を得られていても、時間の経過とともに有効な新しい考え方がでて変化することもあります。ロジカルシンキングは万能ではないので時には使い分けることが必要になり、また柔軟な対応をとる必要もあります。
論理と現実の相違
ロジカルシンキングで整理し、導き出した結果を論理的に説明し了解を得られ、その方法で取り組んでも導き出された結果が当初の論理的な考えのようにいかないことがあります。そこには論理と現実の相違が出てくることがあるのです。物事は必ずしも論理的にプロセス通り進むだけでなく、想像もしていなかった状況の変化や、偶発的な現象が発生することもあり論理通り進まないということもあり得ます。ロジカルシンキングにも時には論理と現実が違ってくることもあるのだということも考えの中に入れておかなければなりませんし、その場合の対応方法も考えておく必要があります。
まとめ
物事を論理的に考え進めていくロジカルシンキングは回答を導き出すまでの時間の短縮や論理的な説明で他人を説得したりすることができ大変有効な考え方の一つではありますが、必ずしも万能ではありません。残念ながら結果が出るまで分からないということがあります。またロジカルシンキングにこだわると思いがけないところでトラブルが発生したり、主張が強すぎて結果が思うように出なかった時など恥をかくことがあります。ロジカルシンキングにもデメリットがあることをしっかり認識し利用することが大事になります。