文章で色々言われてもわからなかった事が、図にすると一目で全体像やそのものの流れが把握できたりします。もし人に何かを説明する時、図を書いて説明する人は、既にロジカルシンキングの世界に片足を突っ込んでいるのかもしれません。
ロジカルシンキングでは、フレームワークと言って、枠を使って思考を整理する方法が最もポピュラーですが、主にはピラミッド型をよく使います。頂点にはメインのメッセージが記され、下に行くほど情報が広がる事で底辺が広がります。その図を想像してもらうとイメージしやすいのですが、それぞれの枠同志、横のつながりを持つもの、そして縦のつながりを持つものがあります。このつながりもロジカルシンキングにとっては需要な役割をになっています。
という事で今回は、ロジカルシンキングの縦と横のつながりについてお話します。
目次
縦と横
ロジカルシンキングにおける、縦と横は、どのような関係性を持つのでしょうか。
縦は、「結論」と「根拠」のように、頂点の結論に対して「なぜ?」「どうして?」を投げかける事で、深く掘り下げる手法です。ここのつながりを正確なものにする事で(「結論」と「根拠」がうまくつながっているかを意識すると)、突拍子もない理論の飛躍を避ける事ができます。
そして横のつながりは、頂点の結論に対して、複数の根拠を並べる際の手法で、この横のつながりにもルールがあります。MECE(ミーシー)の法則と言い、横に並べる情報は漏れがあってはならず、又ダブってもいけないと言うルールです。
この縦と横を意識する事で、説得力のある論理展開ができるようになります。
コミュニケーションとセット
いくら縦横のつながりを意識して論理を組み立てても、実際にその論理を使って説得する相手は第三者です。その相手の理解度などを考慮して話をしないと、聞き入れてもらえないどころか、「そんな何を言っているかわからないような提案はいらない!」と反対されてしまうかもしれません。
「ロジカルシンキングなんて、頭の中で考える方法であって、コミュニケーションとは対極にあるスキルなんでしょ」と思っているかもしれませんが、実はコミュニケーションと密接な関係があります。それはなぜかと言うと、相手の立場や環境を考慮して論理立てないと、相手の求めている目的や結論とはかけ離れてしまう可能性があるという事です。
もっと言ってしまえば、ロジカルシンキング自体、特に仕事でそのスキルを使う場面があればそれは、第三者に伝えたり説明や説得をするためのツールであり、その内容が論理的かどうか、その論理のつながりが縦横正しいかどうかの判断さえ、聞き手側にゆだねられるのです。
例えば、結論に対する根拠に対しても「ほんとうにそう?」と他人は疑問を持つこともありますし、複数の根拠に対しても第三者は「それだけ?」と思うこともあります。ゆえに相手の立場や環境を考慮して論理立てる事が不可欠になります。
最後に
ロジカルシンキングおける縦と横の重要性についてお話してきましたが、いかがでしたか?
よく考えると人間関係も縦と横が重要であるように思います。縦だけ、横だけ、というより縦横が支え合っている方が、骨組みがしっかりして崩れにくいという点では、論理も人間関係も同じなのかもしれませんね。