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ロジカル思考のメリット
ロジカル思考は左脳を使って処理していると言われています。周りの人にものごとを伝える時、分かりやすく伝える言葉とその順序を考えます。自分にも相手にもすんなり納得がいくアウトプットが可能になります。
頭の中が整理できるので迅速な意思決定を促してくれるという効果も期待できます。基づく根拠が明確ですし、全体を見渡して事前にリスクもしっかり把握できるので失敗の確率を最低限にすることもできます。
ロジカル思考のデメリット
ロジカル思考は、現在と過去の事実を踏まえて考えていきます。そこから出す結論というのはあくまで予測の域に留まってしまいます。これはロジカル思考に限ったことではなく他の思考法でも同じことが言えるのですが、誰も確実な未来予測をすることはできません。
ただ、ロジカル思考は、仮説を立て検証を繰り返すプロセスに時間を掛けるものなので、あたかも絶対に間違いないかのように捉える傾向があります。考え抜けば抜くほどその傾向が強まるようです。
さらに事実だけを重視するので、世の中に当たり前にある曖昧な部分や感情を切り捨てて考えてしまいがちです。無理やりな納得や説得が感じられることもあります。
直感のメリット
直感は右脳を使う一種のひらめきでもあります。ふっと湧いてくるようなものと捉えられることもありますが、直感は膨大な過去の情報の蓄積から生まれるものと言われています。意思決定を繰り返した経験から導き出されるものとも言われます。深く考え抜くよりも好判断に繋がることは、実は多いのです。
直感を感じるきっかけとなるものに制限は全くないので、新鋭的、斬新的、奇想天外、革新などの遂行するための妙手を思いつく確率はロジカルに則った時よりも高くなります。
直感のデメリット
直感は何のデータも事実も伴わずに浮かんでくることなので、表現がとても難しくなることが多いです。直感は「ふと思った」「何となくそう感じる」というものなので、相手に伝えるというのが難しいのです。協働でカタチにしようとする時は直感だけではスムーズに進んでいかないことが多くなります。
直感に頼るだけの発想や行動は、基づく根拠や理由が無いのでイチかバチかの賭けの要素も含んでいます。
ロジカル思考と直感
現実の世界、社会、生活では、左脳のロジカル思考、右脳の直感はどちらも大切です。どちらに偏っても難しさ、生きにくさが伴ってしまうでしょう。
世界も論理、直感、感情などのバランスを取りながら動いているからです。従ってロジカル思考で突き詰めて、絞り込んで、確率の高い成功則を考えながらも、直感や感情を決して無視できないことを認識しておくことが大切です。どんなに理に適っていても、ロジカル思考では解決できないことはたくさんあるのです。
逆に直感での意思決定をしたり、選んだりした後には、改めてロジカルに当てはめてみることで意外な発見があるのかもしれません。どうしてこれに決めたんだろう?ということを振り返っておくということです。ビジネスなどで直感が浮かんだ際にも論理的に落とし込むことを心掛ければ、形にできる可能性はグッと広がるでしょう。
これらを繰り返していくことが、ロジカルシンキングの力も直観力も磨いていくことに繋がっていくでしょう。